龍馬伝10話：引きさかれた愛【概要&動画を見る】

史実：龍馬の初恋は平井加尾【龍馬伝10話をもっと楽しむ】

史実では、坂本龍馬の初恋は、平井加尾と言われています。

平井加尾は、
幕末に生きた女性で、
兄は平井収二郎です。

安政9年、友姫が三条公睦に嫁ぐ際、加尾は従者として京都に上京しました。文久2年まで三条家に仕えていました。

慶応2年に志澄と結婚し、平井家を継ぎ、一女をもうけました。明治11年に夫婦で西山姓に改姓し、後に娘に平井家の名跡を継がせました。

加尾は坂本龍馬の初恋の相手とも言われており、文久元年に龍馬から男装用の衣装の調達を依頼した文書が残っています。兄の収二郎からは、「龍馬からの相談に乗るな」と忠告されました。

加尾は、明治42年に72歳で亡くなりました。

あらすじ：引きさかれた愛【龍馬伝10話の概要】

千葉道場にて剣術修行を終えた龍馬。ついに、北辰一刀流の目録を獲得します。

龍馬にとっては、剣術を極めることが江戸修行の目的。目録を達成したときは、帰国（土佐）となります。

土佐への帰国ということは、千葉佐那（貫地谷しほり）と「別れのとき」を意味しています。

佐那は、帰国前に龍馬に「想い」を伝えるも「土佐にはかけがえのないものがある」と断られてしまいます。

かけがえのないモノ。
それは加尾でした。

「それがアナタの道であるなら」と身を引く佐那。

一方、土佐では、攘夷運動を広めようとする武市半平太（大森南朋）の姿があった。

武市半平太は、吉田東洋（田中泯）の土佐改革によってリストラされた元お側用人、柴田備後（北見敏之）の家に呼ばれます。

6話で、吉田東洋に尊皇攘夷を否定され、武市は吉田東洋が嫌いな武市は、柴田側に味方につきます。

武市「吉田東洋を失脚させるには、土佐に攘夷の嵐を吹き荒れさせること！」

柴田「熱心な攘夷派である公家の三条実美に取り入るために、その実美の弟（公陸）に嫁いだ城主＝山内豊信の妹（恒姫～さねひめ）の世話係に隠密（おんみつ）を送り込もう。」

武市は、隠密役に誰を差し出すか、土佐勤王党の皆に相談します。

収二郎「加尾が適任だと思います。」

修二郎は、土佐の武士に嫁いでも一生下士のままだし、龍馬が嫌い。だから、お姫様に仕えることこそ加尾のためなのだ、と考えます。

収二郎が加尾に伝えると、当然反対します。なぜなら龍馬が好きだからです。

加尾「わたしは土佐で幸せになりたい…」

武市「でも既に決まったことだから、それを覆すというなら、誰かに腹を切ってもらわにゃならん！」

収二郎「お前が龍馬と結婚するならワシはここで腹を切る！」

兄の切腹をして龍馬と結婚するか、龍馬と別れて京都に行くか。どっちを選択しても加尾は不幸になります。

結局、
加尾は自らの意思で、
京に行く決意をします。

そして龍馬には、こんな言葉を残しました。

加尾「あなたには私よりも、もっと大事なものがある」

加尾「私ができんかった生き方をしてほしい。あなたならきっと見つかる～私はそう信じている」

龍馬は、後に大政奉還を成し遂げます。その未来が、加尾には見えていた、という解釈でしょうか。

このまま土佐で結婚しても、龍馬は下士のままですからね。

11話に続く。

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